「男と女」という20枚シナリオの課題があります。
この課題では、男と女の間の感情を描く人よりも、男というものは云々、女というものは云々、とディスカッションドラマを描く人が多いようです。 感情を描くには、せっかくのうってつけの課題なのに、残念です。 でも、なぜでしょう? ディスカッションドラマで「男と女」を描く作者は、若い男性が多いようです。 ドラマとして「男と女」を描こうにも、「男と女」の考え方の違いがわからないので、作者のなかにいる、あい反する疑問をもつふたりに討論させているのではないかな、と思います。 昔は、女から男をわかろうとしたことはあっても、男から女へはあまりなかったのではないでしょうか? でも、いくら昔といえども、そうはいかないのが人間の本音。本音としての男が、女のわからない部分へ疑問を抱き、悩み、追及しようと思って、立ち進んだことにより、文学、映画等の名作が生まれたのではないでしょうか? わからないから魅力的なのであって、わかると少しも面白くないのに、わかろうとする。 でも相手が自分をわかろうとすることの目的がなにであるのかが、これがまた厄介で、蓋がしめられたままの状態で買わなければならない、なかみの見えないお弁当のようなもの。 ともすればかろきねたみのきざしくる 日がなかなしくものなど縫はむ 岡本かの子のうたです。 ものを縫いながら、家を留守にしている夫のことを思いめぐらし妬いている気持ち。 このうたのあと、かの子さんは文学、詩歌へと旺盛にいどみ、奔放な女性になったのですが、はたして女として幸せなのかどうか? 今の女性なら、ものなど縫いながら、例えば、シナリオのこと、考えよっ!となるのでしょうが…
by nomelier
| 2007-01-10 14:08
| Drama
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