<   2005年 06月 ( 1 )   > この月の画像一覧

困ったちゃん

b0058500_2030940.jpgよく親は子に「人さまに迷惑さえかけなければ」と言います。

「迷惑さえかけなければ伸び伸び生きてほしいと思っているのよ」と託します。

託された子どもは、どうも胡散臭いなぁ、簡単に信じない方がいいなぁと、ちょっとひねた子なら親のうわてを決めます。

そして親は子を叱るときに、「だって、迷惑をかけるかも知れないじゃない」と、あたかも叱る自分の心が狭いのではなくて、「迷惑」という切り札のもと、叱らなければならない義務がある、叱っているのは私じゃなくて、「迷惑」に関しての常識なのよと摩り替えるかのごとく。

すると子どもは、やっぱりこう来たなと思います。

チャップリン、ビリー・ワイルダー、ニール・サイモンたちユダヤ人は本当に喜劇がうまい。

なぜだろうとユダヤの教えの本を読んでいると、ユダヤ教専門の教授が、迷惑をかけないようにとばかり考えていると、人間のスケールが小さくなるというユダヤの考えとともに、日本人の「迷惑さえかけなければ」という考えへの疑問を書かれていました。

疑問点は三つ。

一つは、他人に迷惑をかけない人間が実際にいるのかどうか?

二つ目は、自分が他人の迷惑になっていないと思い込んでいる人ほど、実際には他人に平気で迷惑をかけているのではないか? 

三つ目は、他人に迷惑をかけなければという姿勢が、常識という名を借りて他人に境界線を引き、ひいては他人に対する心の冷たさにつながっているのではないか? と三つあげられていました。

 「困ったちゃん」をドラマに登場させようと、東京校の先生が推奨されていました。

この「困ったちゃん」が、いわゆる迷惑をかける人。
迷惑だけれど、愛さずにいられない。

と、そうこなくっちゃドラマでは面白くありません。

この頃は迷惑どころか、ちょっとおかしくて、淋しい。

ロボットはスイッチを入れなければ動かないし、迷惑はかけないけれど… 
[PR]
by nomelier | 2005-06-01 20:29 | Drama