<   2005年 11月 ( 1 )   > この月の画像一覧

月の夜汽車

b0058500_2063026.jpg先日、秋メニューを料理しようと意気ごんで、栗おこわを作ったところ、渋皮にあたり、猛烈なジンマシンにやられてしまいました。

痒いし、熱も出るしと、ひとり部屋で心細い夜長をすごしていますと、美空ひばりの十七回忌記念歌番組をテレビでやっていました。

それにしてもこれは単なるジンマシンではなくて、本当は大病をかかえているのかもしれないなどと心細さは増すばかり。

すっかり落ちこんだ気分で歌に聴きいっていますと、その歌詞に、はらり、はらり、と涙がこぼれました。

月の夜汽車

いつも二人で遊んだ小川
月の光に照らされて
消えてゆきます 夜汽車の窓で
ひとり見つめてゆく私
ああ 月の光をひきずりながら
長い汽笛が むせび泣く


フォークの神さまと呼ばれた岡林信康さんが、多忙な都会生活を捨てて、田舎暮らしをされた数年後、ふっと、それまで大嫌いだった演歌に惹かれ、作られた歌だそうです。

はらりと涙とは、琴線にふれること。ドラマを観ていて、心の琴線にふれるとき。

それはきっと、主人公のどうしようもなく追いつめられた気持ちに、お客さんが擬似体感できるときなのでしょう。

外国ではコンピューターのプログラムにより、映画のクライマックスが作れる時代だといいますが、秋の夜長、パソコンに向かうのをちょっとやめて、孤独をみつめてみるのもいい。
[PR]
by nomelier | 2005-11-09 20:10 | Diary